2022.06.11
フランスって、365日毎日違うチーズが食べられるらしい。
色んなチーズ専門店には、それぞれすごい種類のチーズがあった。
2013年、世界最優秀フロマジェ(チーズ職人)コンクールなるもので、日本人の女性が優勝したという報道があった。
それって、いったいどんな大会かな?
日本では歴史のまだ浅いfromager/ère(フロマジェ)の世界コンテスト。
その大会の第2回目を観覧するため、フランス中部の街 Tours(トゥール)へ向かった。
![車窓の風景](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/EF1CDA70-6D4E-4CB8-9EE0-8A9AFA650D3D-1024x789.jpeg)
モンディアル・デュ・フロマージュ
トゥールの駅前に一歩降り立つと、街並みが美しい。
考えてみれば、パリのような大都会があれだけ美しいのだから、地方都市はもっと美しいに決まっている。
古いのに綺麗な外観を保っている建物と自然の緑。
駅前公園の真ん前に超モダンなデザインの大きな催事場があった。
歴史ある街に不思議と調和している、外観も内部もめちゃおしゃれな建物。
Mondial du Fromage(モンディアル・デュ・フロマージュ)世界最優秀フロマジェコンクールと世界のチーズ品評会は、ここで行われた。
![ホールの美しいチーズ](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/E2ABC951-8319-4A8B-831F-2A3764143BA3-1024x756.jpeg)
コンテストには世界各国からのチーズ職人が参加。
チーズに関する知識、テイスティング、カッティング、プレゼンテーションなどを専門家が審査する。
1メートル四方のプレートにチーズを盛り付ける「チーズの芸術」をテーマにしたものなど、華やかで見ごたえがある。
チーズを扱う職人の腕を競うコンクールのこと
審査方法は、、、
午前中に「回答選択式の筆記試験(30分)」「チーズの産地や名前、熟成時間などを当てるブラインドテイスティング(10分)」「秤を使わずに様々なチーズを所定の重さにカット(5分)」「自分が用意したチーズに関するスピーチ試験(5分)」が行われる。
午後には、4時間を通して5つの項目が審査される。
①チーズの盛り合わせAssiette de fromages 最初の1時間まで 指定された5種類のチーズを使い、最大40㎝×40㎝の皿に、食材と共にチーズを盛り合わせる。
➁味のマリアージュMariage de goûts指定された1種類のチーズを使って、自身が選んだ食材との味の調和を提案する。6皿制作する。
③チーズの仕込みPréparation fromagère 開始後2時間まで 指定された1種類のチーズと、トゥールの市場で仕入れた生鮮食品のみを使ってチーズの仕込みを6人前行う。
④チーズプラトーPlateau de fromages 開始後4時間まで 「チーズ職人の独創性」をテーマに、用意されたチーズを使って最大100㎝×100㎝の台に自由に制作。
⑤アーティスティックカットDécoupage et présentation最大50㎝×50㎝の台に、用意された最大10kgのチーズを使って、芸術的にカットしていく。
![チーズプラトー](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/3B25A87D-3672-4A07-B206-E92A85FDD81B-1024x689.jpeg)
![チーズの彫刻](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/6FE2B650-4FC1-4180-A0FC-95C66F3F5544-1024x769.jpeg)
![チーズプラトー](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/CFAD8A4E-37B6-4E88-95EA-AA97E38BF1C9-1024x638.jpeg)
![チーズカット](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/12728329-53FE-4C34-8528-A10799169E5F-1024x750.jpeg)
1位はフランス人のFabien Degoulet(ファビアン・デグレ)さん。
当時日本在住だけあって、禅の要素を感じさせる洗練されたアート作品。
個人的に、カラフルでキュートな3位のベルギー人のNathalie Vanhaver(ナタリー・ファンホーフェ)さんの作品がとても好きだった。
創造的な食べ物としてのチーズ、、、思わず手をのばしたくなる。
オープンカフェ文化
フランスって、雨の日が少ないのだろうか?
広場や通りにゆったりとテーブルと椅子が配置され、緑の下で食事を楽しんでいる人々。
![](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/69F07A6E-314C-4D19-BF33-71D55B35239F-1024x730.jpeg)
チーズの見本市で、さまざまなチーズを試食した後、そんなオープンカフェへ行った。
風を感じながら、外気の中でのカフェタイムって、開放的で素敵だ。
時間がゆったりと流れている空間って、riche(豊か)だなあ。
![魚料理](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/11F7D357-0338-4443-B670-B493DD73DF36-1024x845.jpeg)
ロワールでもブルゴーニュに近いソーヴィニヨンブランの銘醸地サンセール。
チーズはもちろん、白身の魚、出汁の効いた和食にも良く合うワイン。
チーズパーティー
モンディアル・デュ・フロマージュは、拍手喝采とともに終了。
おつぎは、バンド演奏のある広いlieu(会場)でのビュッフェパーティー。
サラダ、グラタン、ワイン&パンにフォアグラまで、お代わり自由?!
そして広ーいテーブルに並べられたさまざまなチーズたち。
![さまざまなチーズたち](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/E64A71F8-C8E8-484D-9745-EF16D59A45B1-1024x741.jpeg)
ただ、無造作に置かれている? Ou(それとも)計算して置かれている?
![](https://cheeseyroomsy.com/wp-content/uploads/2022/06/550C3D28-80CD-4A23-A1C3-9FD9E44A5730-1024x764.jpeg)
さりげなく、赤い細紐や薔薇の花びらが置かれている、、、!
チーズって、食べるart(フランス語の発音は「アール」)だったんだ。
「チーズを食べる」イコール「アートを食べる」?
Dis-moi ce que tu manges, je te dirai ce que tu es.
あなたが食べているものを言ってごらん、あなたがどんな人物か当ててあげよう。
遠くに見えていた、美食家ブリヤ=サヴァランに、すこしだけ近づいた。
このブログを読んでいただいてありがとうございます。
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