ピンクがイメージカラー!!「遊ぶ鉄工所」を読んで、幸福な仕事について考える。

AREAフリー

「遊ぶ」×「鉄工所」って面白そう〜!!

表紙にはピンク色がパッと目を引く本社社屋の写真。

ピンク色は解放や愛情といった感情を、引き起こす色だそうです。

京都府宇治市にある「HILLTOP株式会社」の前身は、油まみれの鉄工所でした。

1961年に著者のお父さんが創業し、主に孫請けの自動車部品を製造していました。

著者の山本昌作さんは薄暗い鉄工所での仕事が実は大嫌いでした。

それでも厳しい経営状況からお母さんをラクにさせてあげたいという思いから、

1977年から本格的に家業を手伝い始めました。

「儲かりそう」よりも「楽しそう」!

当時受注していた仕事の8割は、自動車の部品加工でした。

ある時大手自動車メーカーの下請けをしているA社へ、研修へ行った著者は

毎日同じことの繰り返しで「人をロボットのように扱う」製造業の現実を見ます。

研修後ラインの仕事を請け負うようになり、毎日同じ仕事を繰り返すうち、

閉塞感に耐えられなくなった、著者は決心しました。

売り上げの8割である、自動車部品の下請けを全てやめることを。

「3年間はまさに地獄」。

多品種少量生産(単品加工)へのシフトを決め、新規顧客の獲得に奔走。

作ったことのない製品でも手当たり次第に受注したそうです。

「このまま終わってしまうのではないか」という恐怖の中にありながら、

単品加工には「知的興奮」と「わくわく感」がありました。

けれど、リピート注文になると同じ作業の繰り返しになります。

そこで著者は職人のノウハウを分析し、データベース化を繰り返しました。

そしてついに「ヒルトップ・システム」(多品種単品・24時間無人加工システム)

の完成に成功したということです。

現実が変わる

努力がみのり、2002年には「関西IT百選」最優秀企業に選定。

そして堅調に業績を伸ばしていた最中、

2003年末に、工場が突然の火災にあってしまいました。

著者は大火傷で1ヶ月以上も意識が戻らなかったのです。

その後、九死に一生を得た著者は、辛いリハビリに耐えながら

「自分に残せるものは何か」

を模索しました。

その結果が、、、ピンク色の「夢工場の建設」です。

著者は「変わりたい」と思えば、現実が変わると言います。

人を成長させるものは?

有名なアマゾンというアメリカ企業と同様、HILLTOP株式会社も

ロングテール戦略をとっています。

仕事の8割は「1、2こ」という多品種少量生産です。

1社依存率は高くて30%で、ウィンウィンの相手とだけ取引するという方針。

2014年にアメリカ、シリコンバレーに進出し、NASAなどとの取引も始めました。

著者のモットーは「楽しくなければ仕事じゃない」。

「人を成長させる」のは「ワクワクドキドキの楽しさ」

ビジネスについての本ではありましたが

ポジティブな人生論に満ちた、ファンタジーのような本でした。

京都へ行ってリアルな「遊ぶ鉄工所」をぜひ見学したいです!

仕事はワクワクできるかどうかでえらぼう!

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このブログを読んでいただいてありがとうございます。

あなたに思いがけないハッピーがありますように!

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