2022.08.31
Voicyは、素晴らしいコンテンツが満載の日本発の音声メディア。
各パーソナリティーの自由な発信を、好きな時間に気軽に聴ける。
元世界一周旅行(2017年4月~2018年9月)バックパッカーのkagshun(かぐしゅん)さんは、2020年3月からVoicyで「精神科医のココロに効くラジオ」を配信している。
kagshun/EMANON@精神科医 https://voicy.jp/channel/1086
明るく軽快な語り口で「心を理解する情報」を発信。
kagshunさんの伝えたいテーマとは?
✔️誰でもウェルビーイングを意識して、高めることができる。
✔️ネガティブな感情と上手く付き合いながら、自分自身の価値観で生きる方法がある。
✔️自分の性格を明確に捉えて、他人との違いを知ることで対人関係の悩みは減らせる。
✔️心には無意識に自分を守る仕組みがあり、それが自分や他人を傷つけることがある。
✔️ウェルビーイングは健康と同等に大切である。
Voicyと合わせて、こちらの本も超おすすめ。
読む前と後で、視界を大きく変えてくれる素晴らしい本。

持続性幸福を手に入れよう
kagshunさんは、今すぐに始められる幸せになる方法として「ウェルビーイング」に目を向けることを提唱している。
持続する幸せのこと。
すべてをひっくるめて受け止めたときに「なんとなくいいなあ」と感じられる状態。
「幸せを感じ続ける人生」を生きるにはどうしたらいいだろう?
kagshunさんの言葉には、ウェルビーイングのためのヒントが満載。
遠い未来の幸せよりも、今目の前にある幸せを大事にする。
幸せになるためには、自分から動き出さないといけない。
失敗した分は、どんどん経験として積み上がる。
経験を重ねることで、少しずつ成功へと近づいていける。
将来のために、現在の時間を犠牲にしすぎるのは良くないこと。
つらさを我慢することで、日々の幸福感が高まることはない。
Happy(瞬間的な幸せ)は、つねに求めなくてもよいものだ。
「なんとなくいい」毎日を過ごすことをゴールにしよう。
実はずっと「自分に自信がない人生だった」というkagshunさん。
「ひとりでも多くの人が自分の足で立ち、自分の羅針盤に従って道を決め、歩み続ける勇気を得て欲しい」という考えは、どこから生まれたのだろう?
Kagshunさんは、東日本大震災を経験して、世界が突然変わってしまうことを、目の当たりにした。
そしてお父様の急死を通じ、人生がある日突然に終わってしまうことを、実感した。
その後kagshunさんは、5年間をかけた準備ののち、1年半の世界一周旅行を実行した。
それまでの彼は、本気で何かを実現しようとしたことはなく、自分で決めたことを叶えたのは、それが初めてだった。
それ以来、自己肯定感が高まり、自分に自信を持てるようになったという。
自分がやりたい、叶えたいと思っていることをやりきる経験をすること。
コロナの登場で、ネガティブなニュースが増えた昨今、、、誰もが守りに入りがち。
kagushunさんは、こんな時代だからこそ、小さく収まらないでほしい、と。
違和感や引っかかりがきっかけで、やりたいことが見つかったり、そこから大きく人生が変わることがある。
自分が輝ける場所を見つける
精神科医であるkagshunさんは、以前は精神科患者さんへの偏見を持っていたことを告白している。
ごく普通の人々が、精神、未来を奪われて、世間の偏見や固定観念からさまざまな差別を受けているという事実。
医療者の中にも精神科患者さんに対して偏見があること、それに異を唱えることができず同調してしまっている自分を嫌悪したそう。
研修プログラムで必修だった精神科研修で、精神科病棟に長期入院している患者さんと接してみると、皆さんとても優しい。
夢に向かって着実に進んでいたのに統合失調症を発症してしまい全てを諦め長期入院している方や、10代で統合失調症を発症して長期入院している子どもを看病し続けるお母さんなどから苦労話を聞いた。
そこから精神疾患について勉強してみると、統合失調症という病気1つをとってみても、人種や性別、年代なども関係なしに、100人に1人程度の割合で発症することを知った。
kagshunさんは、葛藤の末、自分が精神科医になって精神科患者さんの味方側になる、というところに行き着く。
そしてある精神科患者さんとの出会いで、医師としての志が芽生える。
入局後間もなく、飛び降り自殺を図って救急搬送されてきた20代の女性を担当することになった。
彼女は家族間でものすごい葛藤を抱えていて、常に自殺願望があり、感情を抑えることができず、少しでも思うようにならないことがあると大暴れして泣き出す状態だった。
当時の私はどうしていいか分からず、夜間まで病棟にいて、ずっと話をしていた。
先輩医師からは「距離が近すぎる」と忠告されたし、今の自分ならそうすべきではないと思えるが、当時は何とかして救いたいという気持ちの方が強かった。
「医師というより1人の人間として本当にあなたのことを救いたい」というメッセージを伝えていった結果、良くなって退院された。
そして「先生のおかげで本当に命が救われた。私は変われた」と言ってくれた。
それまでの自分は周りの人に頼りきりで、感謝されたことがなかった。
この時に、初めて人の役に立てたと思えた。
外科医のように直接命を救ったわけではないが、自分の行為によって人生の方向転換をさせることができた。
「自分でも役に立てるんだ」と思えたことで、意識がガラリと変わった。
「自分はダメな人間だと思っていた」というkagshunさん。
現在は、その自身の体験からの強みを活かして、多くの人々にエールを送っている。
発信を続ける理由
kagshunさんが、本、Voicyなどで発信をしている意図には、「精神科患者さんが生きやすい世界にしたい」ということがある。
精神科患者さんにとって、病気の症状と同様に「周囲の理解のなさ」も、とても辛いものである。
「周囲の理解のなさ」の背景には、精神科患者さんへの偏見・固定観念がある。
基本的に、自分が病気になったことがない人は、精神疾患について調べようとしない。
そこで、Kagshun さんは、ラジオ感覚で聴けるVoicyで、サブカルチャーなどの軽い話もしながら、精神疾患についての知識の発信をすることを始めた。
人の心はモノのように扱って矯正したり直すことはできない。
薬や心理療法が役に立つ場合があっても、本質的に人を変えることはできない。
現代は、約30%の人が生涯のうちに何らかの精神疾患を患う、という時代。
自分や家族が、メンタル面での問題をかかえる可能性は、十分にある。
予備知識として、無知から生じる偏見をなくすため、精神疾患について正しく知っておこう。
人間は、生まれ持った骨格は変えられないけど、肉付きは変えられる。
ウェルビーイングを意識していれば、行動に落とし込むことができるという。
そして、人生が変わり、最終的に「この人生は良かった」と思える。
こころが疲れているすべての人におすすめ
自己啓発本を装った実用書。一度身に付ければ一生役に立つノウハウが詰まっている。
なんでも、簡単に教えてくれるものには、近寄らないでおこう。
人の意見が良いと思ったら、思考のヒントとして、どんどん取り入れる。
kagshunさんの本や発信を、持続するHappyのきっかけにしよう♡
このブログを読んでいただいてありがとうございます。
あなたに思いがけないハッピーがありますように!
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