今年の夏も暑かったですね〜!!
涼しそうな空調服を着て、散歩されてる方をちらほら見かけました。
そんな空調服を発明された方の著作を見つけたので、読んでみることにしました。
作者は地球温暖化を解決したいという夢を持っています。
「エアコンの室外機から排出される熱をなんとかできないか」というところから、空調服の開発が始まりました。
まず本の冒頭近い部分で有名な公式が記されています。
アインシュタインが1905年に発表した
エネルギーE=質量m光速度cの2乗
(質量とエネルギーの等価性を表す公式/2008年に実証された)
作者はこの公式や他さまざまな経験などから、人の欲求(減らすのは難しい)とエネルギー(減らせる可能性がある)の増大が比例する関係ならば、と「エネルギーの無駄を減らす」ことを考え始めます。
空調服は「エネルギーの使い方」に着目し、「思考実験」の繰り返しによって生まれました。
作者は目的解決のためには「思考」は必要不可欠だと説明します。
・人の思考とそれに基づく行動は、未来に影響力を持つ
・思考とは、情報や既知の事柄を積み重ねて、分からないことを解明する過程、方法
・「当たり前」という価値観が絶対的なものになると、新たな思考が入る余地がなくなる
・自分の中の必然を更新することで、未来予測の精度は上がる
作者は未来予測について
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっただろう」
という有名な格言をとりあげ、
現実世界の現象は、全てが時間の関数で、時間と共にその影響が拡大すると言います。
(誰かの何気ない行動が水面下で伝播し、拡大し続け、未来に大きな違いをもたらす)
またアインシュタインの
「神はサイコロを振らない」(全ては必然とその因果で説明できる)
には対しては少々疑問を呈し、
不確定性原理を見ると、事象にはゆらぎがあって未来は確率的だと。
現代の私達の意思は影響の虜で、次に何が起こっても不思議ではないといいます。
役に立つものと無駄なもの、活動と休息、生産と消費などは、どちらも大事な価値(影響力)があり、人はエネルギーそのものを目視できないのだから、目に見えない影響を見るためには「頭の中の目」を使う=思考実験を行うしかないのだと。
思考実験の結果例として、世界初の原子力空母と電話の発明を並べます。
・原子力空母は1961年に就役し、2012年退役、50年以上当時の形のまま運用
・電話は1960年代はダイヤル式、2007年にi-phone、2013年携帯電話の世界普及率94%
需要の違いではなく、電話は情報(脱物質化しやすい)を扱う道具のために、変化が大きかったのです。
(今後も想像もつかないくらいの大きな変化がありますね、きっと)
最後に作者の言葉を
「思考」が水面下にある現実を表面化させ、
「実験」でそれを誰かと共有できる
(まるで美しい詩のようです)
人生をゆたかにするために思考しよう!
このブログを読んでいただきありがとうございます。
あなたに思いがけないハッピーがありますように!

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